デュラララの二次小説サイトです。
同人、BLネタをご理解いただけない方は速やかにUターンをしてください。
また、全て原作とは一切関係ございません。
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「どうした静雄」
今日の静雄は仕事をしていてもとてもおとなしい。
もともと怒らなければおとなしい性格ではあるが、今日は口数も少ないし、どこか呆けて見える。
「何か悩み事なら聞くくらいはできるぜ」
心配そうにトムがそう言うと静雄は立ち止まった。
「あのよ、トム先輩は俺のことどう思いますか?」
潤んだ瞳で子犬のようにトムを見つめる静雄にトムは自分より背の高い犬でも宥めるようにその手を頭に乗せた。
「お前は可愛い俺の後輩だ。大好きだ」
すると静雄はみるみる赤くなっていった。
トムははじめて見た静雄の照れた顔に動揺して、次に何かか飛んでくるものと決めつけて近くのビルの壁に貼り付いた。
すると静雄はそんなトムの元に近づいてきた。
「あ、いや・・俺は別にその・・そっちはあんまり得意じゃねぇっていうか・・・初めてだから」
静雄は赤い顔をしたまま照れたように頭を掻きながらそんなことを口走る。
トムはポカンと口を開いたまま静雄の顔を見つめている。
しばらくそんな静雄の様子を見つめてからハッとした。
「おい、静雄。大丈夫か?どこかに頭でも打ったんじゃないか?そもそもさっきから言ってることがおかしいぞ。初めてって何の話だ?そんなもじもじしてもお前・・・」
静雄が恥じらいながらトムの顔を見るとトムは静雄の背中をポンポンと叩いた。
「何だかよくわかんねぇけどよ。今日はこのままもう帰って休んで良いぞ。何なら俺がうまいもんでもこしらえてやるか?うちに来るか?」
「あ、いえトムさん・・俺まだ心の準備というか・・そんな関係になったら、仕事続けていける自信がねぇもんで」
自分よりも大きな男がなにやら赤い顔で慌てている姿にさすがのトムも苦笑した。
「そうか、わかったよ。じゃあまた明日な。今日はゆっくり休め」
トムは片手を上げると静雄から距離を取る。
いついきなり気が変わって暴れるかもしれない。
こんな風な静雄は見たことがないのでトムも対処の仕方がわからない。こういうときはとりあえずあまり近づかないに限る。
だけど静雄って意外と可愛い顔する奴だなぁ。
凶暴な野犬だけど時々従順な雌犬みたいになるんだよな~・・・などとトムは考えながらハッと立ち止まった。
「えっ、待てよ・・・あいつ好きって・・そう言う意味で言ってやがったのか?!えええええ?!あいつ・・・」
トムは急に片手を口に当てて真っ赤になった。
「それじゃあ俺があいつを誘ったと勘違いしたとか・・・」
トムは池袋の繁華街で急に大声で笑い出した。
「や、確かに可愛いとはおもうけどよ・・・ひひひふふふははははは」
行き交う人々は皆笑い転げるドレッドヘアーの男に見て見ぬふりをした。
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静雄幽兄弟、臨也が大好きです。
臨也と幽はいつも静雄のことで険悪だと思います。
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